板金工という仕事の魅力

板金工という仕事の魅力

建築の世界において、板金工の役割はとても大きいものがあります。板金工は金属の板を加工するプロフェッショナルです。切ったり曲げたり、金属板を加工して屋根や外壁をきれいに、そして丈夫に仕上げることが板金工の役割です。
 
日本の板金工は、その長い伝統から養われた知識と技術を基本に、建築物を美しく仕上げる専門家として活躍しています。
 
仕事の性格上、高所や屋外での作業がほとんどですが、現場仕事としては給料水準が比較的高い仕事でもあります。
 

建築板金工の仕事

建物の屋根や外壁には金属板が使われることが多くあります。その金属板を加工する仕事をしているのが板金工です。雨や風が建物に侵入することを防ぐため、金属板をさまざまな形に加工します。仕事の場所は作業場、住宅や商店だけではありません。時には高層ビルや巨大な工場で仕事をすることもあります。
 
また、お寺や神社などの伝統的な建築物の仕事をすることもあります。日本にはこのような歴史的な建物が多くあり、板金工はこのような建築物についての知識も受け継いできました。日本における板金工は、金属を加工する仕事という観点では、数千年の歴史を誇ります。日本の伝統建築が、風雪や自然災害を乗り越え、長い年月を経た現在も美しい姿を保っている陰には、建築板金工の伝統の技があるのです。
 
金属板をさまざまな形状に加工して、屋根や外壁、雨樋などの建築作業をするのが板金工の仕事ですが、意外にも「書く」ことが大切だと言います。製品の仕上がりをイメージしつつ、図面を書くことが作業の第一歩。型を作るために図面起こしが必須となるのです。
 
元々板金工は髪飾りや小判を作っていた職人だとされ、現在はさまざまな分野の板金工へと枝分かれしています。大きなくくりで言えば、建築板金と自動車板金などがあります。
 
高所での作業が主になるため、危険がともなうこと、そして厳しい環境でも仕事ができる体力と精神力が必要です。
 

建築板金工という仕事の将来性

建築関係の仕事は景気に影響を受けることが多いのですが、板金工は技術が無いとできない仕事なので、景気が悪くなったとしても、それほど影響は受けない職種です。新築の建物は減っているもののリフォーム需要は逆に増えていて、建築板金工の仕事は将来的にも安定するのではないかと考えられます。
 
  • 建築板金工の給料
建築板金工の給料は、現場職の中では比較的高く、平均すると年収は400万円前後です。屋外作業、高所作業が中心となり危険もある仕事ですが、現場作業から得られる経験と技術が、今後の自分を作っていくのだという実感を持って仕事をすることができます。10代からキャリアを積んでいくことで、比較的若い年齢で独立することも目指せる職種だと言えます。
 
  • 建築板金工の仕事で得られる「やりがい」
建築板金工の仕事は、とても技術を要求される作業です。新築やリフォームといった住宅の現場では、家主と直接関わることも多くなります。建築板金工の仕事から得られる「やる気の素」を探ってみましょう。
 
  • 板金工のやりがい・屋根や外壁修理で感謝された
板金工は、台風や地震の影響で屋根や外壁に問題が生じた場合など、緊急事態に出動しなければならないことがあります。屋根や外壁のトラブルは素早く修理する必要がありますが、ひとくちに「屋根」といっても形はさまざまで、作業もそうかんたんにはいきません。
 
そのような場合に、経験と知識から得たスキルで臨機応変に対応することのできる板金工は重宝されます。緊急事態ですから、多くの場合は応急処置になりますが、緊急時のそんな作業こそが、板金工がもっとも感謝される瞬間でもあります。どんな職種でもお客様に感謝される瞬間はやりがいになるものですが、板金工にとってもうれしい瞬間です。緊急時ならなおさらですね。
 
  • 関わった建物がテレビなどで紹介された
作業に関わった建物が、テレビや雑誌などで紹介されたら、なんだか自慢したくなるというものです。建物は長く残るものです。難しい仕事であればあるほど、記憶にも残りますが、そんな建物がメディアに紹介されたとなれば、喜びも大きくなるというものです。
 
  • 技をほめられた
建築の世界で働く板金工は、現場での経験を積み重ねることにより、熟練していきます。金属板を加工するといっても、ただ切ったり曲げたりするわけではありません。美しく、そして何より役割を果たすように加工するのです。複雑な建物、複雑な屋根、複雑な雨樋。板金工の作業は、時として難しいものですが、そんな技量を褒められた時、そのうれしさは格別なものがあります。
 
板金工として成長すること。それは技術的に熟練すること以外にも、お客様と関わることにより達成されると言ってもいいでしょう。

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